「楽になりました」
不妊治療にいらっしゃる患者さんがよく言われる言葉です。
もちろん、他の症状の方からも同様のお言葉を頂きますが、不妊治療の場合は、また意味が違ってきます。
不妊治療をしていること、あまり広くカミングアウトすることでもなく、最低限度の方に伝えていらっしゃる方が多いです。余計な遠慮をされても逆に困るから……という方も。
だから、タイミング・AIH・体外受精などの不妊治療をする中で、不安なこと、上手くいかないことがあったとき、なかなか相談できたり、弱音を吐ける場がありません。
妊活仲間のコミュニティーであっても、治療の進み具合はそれぞれ。言えない時もあります。
夫婦間の「温度差」もありますよね。
病院では、不妊治療自体に重きが置かれ、そういった想いを吐露する場もなく、沸々されている方も少なくありません。
鍼灸治療は心と身体、どちらも大切。不妊治療だからと言って、生殖機能だけを診る医療ではありません。
そのどちらも大切で、心身の安定があるからこそ、卵巣や子宮に必要なエネルギーチャージが
できるのです。
そして、施術だけでなく、しっかりと患者さんの想いを聞き、不安な気持ちに寄り添っていくのも私たちができる治療です。
「楽になりました」という言葉は、体や心が鍼灸で楽になり、なかなか誰にも話せない想いを
口に出せてすっきりした、という意味でもあるのです。
言葉に出せば楽になることもあります。すると、心や身体にも良い影響が出てきます。鍼灸で心や体をほぐすケアをすると、不安や緊張がほぐれていきます。どちらの方面からのケアも大切なことです。
鍼やお灸で心も体も緩めてぽっかぽかになってください。
パクスはいつでも患者さんと共にあります。
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