昨今、テレビや女性誌などのメディアで「芸能人」の不妊治療と妊娠が良く取り上げられています。高齢で妊娠、長い不妊治療の末妊娠、卵子提供の末妊娠……など様々な不妊治療の事情が紹介されているようです。
その経験から、ブログやSNSで積極的に発信したり、妊活関連のお仕事をされている
芸能人の方も少なくありませんよね。
実際に治療を受ける患者さんたちにとっては、とても勇気や希望が沸く内容だったり、治療をステップアップするきっかけになったりして、「自分も頑張ろう!」と励まされる方も少なくないようです。実際に当院でも、多くの患者さんたちが励まされているようです。
しかし、一方で「“芸能人”の妊娠報道に励まされる一方で苦しい気持ちにもなる」という声を聞くことがあります。
それは、
「・・・さん(芸能人)も・・・歳で妊娠したのだから」
「こんな治療を試してみたらどうだろう……」
「頑張れ」
「もうちょっと頑張って」
「応援してる」
「頑張らなくちゃ」
という自分自身や周囲からのプレッシャー。
このような患者さんたちの苦しい胸のうちを聞くと、こういった報道や発信も良かれ悪しかれだなぁと思います。
不妊治療に取り組んでいる人たちがそれぞれのペースで、そして、少しでも伸びやかに、治療に取り組めることを願う日々です。
もし、見て辛く苦しくなるものは、しばらく見ないでおきましょう。「離れる」「距離を置く」というのも、すてきな選択肢の一つです。自分健康を一番に考えてくださいね。
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